障子の張替えで大発見
- 博己 長浜
- 2016年8月16日
- 読了時間: 2分

一週間前に、ホームセンターで障子紙、糊、刷毛、カッターナイフを購入。いよいよ離れの障子等の張替えに挑戦だ。
初めに障子を外す。次に、古い障子紙を剥がし、雑巾で水拭きする。拭いても拭いても長年こびりついたほこりやシミはなかなか取れない。
全面障子や雪見障子、床の間の建具など、大小合わせると全部で29枚。何日もかかる作業だと覚悟はするが、実に段取り力が試される。部屋の中での作業だし、熱中症の心配もなしと考えていたが、これは甘かった。結構きつい作業だ。

そんな中、思わぬ喜びもある。床の間の建具を外し水拭きしている時だ。離れの建築年月日は不詳とこれまで何度か書いたが、建具に建築年が記されていたのだ。
なんと、『大正9年』。すぐさま驚きの大発見と言いたいところだったが、西暦何年かがわからない。自宅に戻って調べたら、1920年。つまり、今、作業している離れは、なんと築95年。まさに古民家だ。屋根瓦は10年ほど前と半年前に一部ふき替えしているが他は手が入ってない。振り返ると、地盤沈下で束石が下がっていた。42ミリ通り柱のジャッキアップ。あの奮闘も、築95年という建物の歴史に対する敬意に思える。
「障子の張替えも、心を込めてやらんとあかん」、と思って雪見障子を水拭きしていたら、「ビン」と高い音。薄いガラスが、一瞬で割れた。貴重な大正時代のガラスだ。今のガラスほど透明度は高くないが、なんとなくゆがんだように見えるので妙に趣がある。
障子の張替えは、プロには到底及ばないが、出来栄えはまずまず。無事終了と報告したいところだが、全面障子4枚、雪見障子4枚、計8枚が残っている。奮闘の連続だ。(LB)
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