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阿吽の呼吸

  • 執筆者の写真: 博己 長浜
    博己 長浜
  • 2016年5月31日
  • 読了時間: 2分

 5月28日(土)は、「前日までの夏日とは違い比較的しのぎやすい天候、曇り空も作業をするにはちょうどいい塩梅だ」と思った。

 「もしかすると、途中で雨が降り出すかもしれないし、離れ屋の清掃か納屋の屋根裏の片付けをしようか」と思案したが、竹林の整備を決行。

 「よし、道づくりをしよう!」

 「道筋をつけないとあかん、場当たり的な仕事ではつまらん!」

 と、竹林整備リーダーのTさんが段取り良く仕切る。まさに取り仕切る。

 赤色のスズランテープの端を竹に結び、傾斜を見極めながら道筋を決め引っ張っていく。つづら折りのコースづくりだ。Tさんの頭の中には図面がしっかりと書かれている。先導はTさんにI坂さんとN島さんを加えた3人だ。「阿吽の呼吸」が伝わってくる。途中から20代の若者3人も加わり、ますます順調にチームの作業は進む。何本も何本も竹を切り、運ぶという作業だ。

 もう一つのチームはY山夫妻をリーダーとするチーム。徹底的にきれいに整備しようとする。そこにも若者、そして中年?が加わり懸命に動く。

「十津川で経験した道普請と比べたら楽勝でしょ?」と若者に尋ねると

「とんでもない、こっちのほうが滅茶苦茶しんどいです」と返ってくる。

「あれ?」と思いがけない答えに戸惑いながら若者を見上げると、斜面に立つ若者の顔からは汗が噴き出し、大粒となって流れ落ちている。

「休憩!休憩!」「みんな水分補給!」「集合!」

 若者でこれだから、ベテランには相当きつかったと思われる。だが、誰一人弱音は吐かない。

 竹林整備を「竹退治」と表現するのはN澤さんだ。その気持ちが実によく分かる。全く同感だ。過ごしやすい一日のはずが、湿度が高く作業には不向きで過酷な一日だったようだ。実質の作業時間は2時間と短かったが、愉快な仲間たちはみんなヘロヘロだった。誰も熱中症で倒れなくて本当によかった。

 そして、最後にもう一つ、みんなで力を合わせての力仕事が待っていた。離れ屋で塗装している杉板の裏返しだ。2・3人ではとても無理、みんなが揃う時でないと動かせない代物だ。

 「せーのーで」と声を掛け合い、一斉に片方を持ち上げ、裏返しに成功。8人がかりのひと仕事だった。これから、表面の研磨と塗装がいよいよ始まる。このテーブルの完成は7月下旬を目途にしている。お楽しみに。(LB 長浜博己)


 
 
 

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